こんにちは ユウジです。

1月17日の朝、大阪・梅田から阪急神戸線に乗って神戸に行きました。

阪急神戸線 8000系

1月17日という日付からお分かり頂けると思いますが、この日は阪神淡路大震災があった日です。今年で震災から24年が経ちます。震災関連のことを実際に現地に行って知るということを兼ねて、今回は神戸を訪れました。今回乗った阪急神戸線も震災で大きな被害を受けましたが、そのことについては私より詳しい方や資料をあたってください。

実際に神戸に行ってみて感じた震災のこと等については、こちらをご覧ください。1.17 阪神淡路大震災から24年

 

阪急神戸線は、いい路線だなぁと毎回乗るたびに感じます。

阪神間の鉄道は阪急・JR・阪神の三路線・三社があり熾烈な競争が戦前より繰り広げられてきました。三社ともに顧客に満足してもらおうと努力をしており、それが品質を向上させています。関西では”私鉄 vs JR”の競争がいくつかの路線で繰り広げられており、他の地域よりもそれが突出して多く見られます。 私たち利用者にとっては、便利で快適な移動を享受することができてメリットが大きいです。

 

阪急・東宝グループ創始者の小林一三さんが書いた阪急神戸線の広告文が素晴らしいので、紹介します。文学青年だった小林一三さんはセンスの塊ですね。 阪急・東宝と小林一三さんについては、いずれ記事にしたいと思っています。

『新しく開通した大阪(神戸)ゆき急行電車、綺麗で、早うて、ガラアキで、眺めの素敵によい涼しい電車』

阪急・東宝グループ創始者 小林一三

私は毎回、阪急神戸線に乗る度にこの広告文が浮かんできます。

「ガラアキ」以外は全て強く頷ける内容です。1月17日の朝に乗った時はガラアキとは程遠い状況でした。朝の梅田方面はスマホを触ることしか出来ないくらいの混雑ですが、神戸三宮方面は席が埋まっているものの新聞を広げて読めるくらいのスペースが確保できる程度の混雑でした。

 

通勤特急に乗車しましたが、次々と景色が流れる様子は見ていて気持ちの良いものでした。JRの新快速には負けるものの「早うて」に関しては今も納得です。小豆色の車体も木目調の車内も「綺麗」でした。乗客に関しても男女ともに、涼しくて綺麗な方が見られました。

沿線にはブランド的価値のある大学が多く存在し、沿線住民の文化的水準も高く品があり「阪神間モダニズム」も感じることができます。話し声でガヤガヤしていたり、足を馬鹿みたいに広げるような人は殆ど見られません。「涼しい電車」も頷けます。

「眺めの素敵によい」に関しては、御影か六甲辺りからの景色がそうです。街とともに海が見える車窓が広がります。阪急は山手を走るため大変眺めが良いのです。私はこの景色を見ると「神戸に来たなぁ」と感じます。阪神・JRでは見ることのできない素敵な景色です。
この眺めの良さでも阪急を選ぶ価値が高いです。これを見ないと神戸に行った気にならないとさえ私は思います。

 

少し前まで「安うて」もあるものだと思っていましたが、それはありませんでした。きっと、どこかで誤った情報が入ってしまったのか、私のなかで思い違いが起きていたのでしょう。

しかし、JRと比較すると運賃は安くなっています。 JRが大阪〜三ノ宮410円であるのに対し、阪急は梅田〜神戸三宮320円です。阪神も同じく大阪〜神戸三宮320円です。

所要時間はJRの新快速が21分、阪急の特急が27分、阪神の特急は32分となっています。

 

単純に運賃が安いだけでなく、上で挙げた付加価値を加味すると阪急は安いです。阪神は遅いものの阪急と運賃が同じということで寧ろ高く感じます。

阪神をフォロー
これだけでは阪神が少し可哀想なのでフォローしておきます。
阪神電車は近鉄奈良線と直通運転を行なっており、梅田からの利用よりも西九条・難波・東大阪・奈良から乗り換えなしでアクセスできるという利便性に大きな価値があります。大阪のキタからは阪急、大阪のミナミからは阪神という風に見ると良いと思います。2009年3月20日に阪神なんば線が開業し阪神が大阪ミナミの玄関である難波までつながりました。大阪難波で近鉄と固い握手を組むという形になっています。こうなってもう少しで10周年を迎えます。

阪急神戸線は、JRには及ばないものの割と直線的に線路が敷かれています。アップダウン激しく、パワーある電車が下り坂を活かして加速するといった感じの運転も目立ちます。

JRの前身の旧国鉄(阪急神戸線開業の頃は鉄道省(省線))では蒸気機関車が走っており、歴史も古く、蒸気機関車は勾配が苦手であったことから勾配が少なく建設されています。勾配を減らすために天井川という線路の上に川が流れている箇所も多数存在します。

今でもこれが有利に働いて新快速が圧倒的な速さを誇っています。

 

しかし、最初から電車だった阪急神戸線も国鉄(当時は省線)に引けを取らない速さで、開業時から熱い闘いが繰り広げられていました。勾配を走るパワーが電車にはありますので、阪急神戸線は山手を走っていても速度を維持したまま走ることが出来るといった強さがありました。今は全て電車になったので優位性はなくなりましたが、これは当時の鉄道省にとって脅威的だったのではないでしょうか。

 

阪神に関しては、戦前は路面電車でしたので速達性は大きく劣っていました。阪神が路面電車規格でカーブも多く速度を出すことができないなかで、阪急は直線的で高速運転に耐えうる高規格な線路を敷設しました。旧市街を通るため制約が多く、阪神は今でもカーブが多い状況に変化はありません。これが今なお速達性向上の大きなネックになっています。

この阪急神戸線建設にあたり、阪神と色々揉めたりしましたが、長くなるので今回は割愛します。

 

現在では、阪急阪神ホールディングスの下に阪急電鉄と阪神電気鉄道がある関係で、両社は親密な関係になっています。こういう風になった大きな要因に村上ファンドの存在がありますが、それはここでは割愛します。 個人的には、今のような構造になったことに対してあまりデメリットを感じていません。

このホールディングスという形態は強靭です。21世紀に入って、7&iホールディングスなどのように増えてきました。鉄道会社(不動産なども含みますが主として鉄道が最も重要)がこういう形態を採ったということは面白いことだと思います。

 

ということで、阪急神戸線に乗って私が感じたこと・考えたこと等を書いてきました。阪神間の移動において阪急神戸線は魅力が多いですので、皆さんもぜひ乗ってみてください。

 

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