
こんにちは、ユウジです。
先日、大阪から京都に行った際に、土日祝限定で運行される阪急京都線の観光特急「京とれいん(快速特急A)」に乗車しました。
結論から言うと、とても優雅な気分でした。
本記事では、そんな特別な阪急の「京とれいん(快速特急A)」に乗車した感想と、その設備について、写真を交えながら紹介していきます。
目次
京とれいん(快速特急A)に乗ってみた感想
冒頭に書いた通り、阪急京都線の土日祝のみに運行される特急列車「京とれいん」。
今回、大阪から京都へ行って数時間ぷらっと観光したいなと思い、京都へ行く際に乗車しました。その日は、ちょうど祝日だったので、乗ることができました。
乗車した区間は、大阪梅田から京都河原町までです。
いずれも始発駅・終着駅で、阪急京都線の全線に乗車しました。
この区間の運賃は、400円です。
きっぷや交通系ICカード(SuicaやICOCA)で400円を支払うと、普通(各駅停車)から特急まで、全ての列車に乗車することが出来ます。
「特急」も含めて全ての列車に、追加料金なしで乗車できるということが、阪急電鉄の特徴です。「京とれいん」も追加料金なしで、運賃のみで乗車できます。
それでは、列車の外観から見ていきましょう。
列車の外観
こちらが、「京とれいん」です。
前面に扇子を模したヘッドマークがついていますね。
土日祝限定の運行で、専用の車両が使用されています。
普通の車両は、マルーンと呼ばれる小豆色一色、または上部のクリームも含めて二色の配色になっていますが、「京とれいん」では、マルーンを基調とした車体に、金色と銀色のラインが入っています。
京都で金と銀というと、金閣寺と銀閣寺が連想されますね。
もっとも、銀閣寺には銀箔が貼られていませんが...。
銀箔が貼られなかった理由に、「当時の幕府の財政難で省略されたから」という説もあります。
こちらが側面のデザインです。
すべての車両にドアが二箇所しかありません。各車両の両端に付いています。
それでは、車内に入ります。
車内の様子
今回は、最も京都らしい内装の3・4号車に乗車しました。
ドアから入ってすぐのデッキ部です。乗降用ドアには、竹模様の壁紙が施されています。
iPhone 11 Pro の広角で撮影しました。
格子状の仕切りが、京町家の玄関のような京都の趣を感じさせます。
デッキには、自由に取れる日本語&英語版、中国語版、ハングル語版の京都ガイドマップが置かれています。
3・4号車の座席は、こんな感じです。
畳地のシートになっていて、その上に和柄の座布団風のクッションが敷いてあります。
床は、京町家の土間をイメージした色合いです。
一人掛けと二人掛けがあり、いずれも向かい合った構造になっています。座席上部にはパーテーションがあり、プライベート感を高めています。
座席をアップで見てみましょう。
畳の上に、座布団を置いたみたいな感じです。
壁面の壁紙は、波をイメージした模様です。
枕にはカバーが掛かっています。
日除けも和風!
こちらは、5・6号車の様子です。京都河原町駅到着前に、移動して撮影しました。
「麻の葉」をイメージした緑を基調とした色のシートです。
転換クロスシートという、前後に動かして座席の向きを変えられるシートが採用されています。この転換クロスシートは、JR西日本やJR東海の新快速などで使用されており、特殊なシートではありません。模様だけが特別です。
つり革が付いているなど、3・4号車に比べると非日常感が少ないです。
せっかく乗るなら、3・4号車の京町家風がオススメです。
京とれいん時刻表
↑阪急電鉄公式サイトの沿線お出かけ情報『京とれいん 雅洛』から(https://www.hankyu.co.jp/area_info/kyotrain-garaku/)
<※土日祝のみ運行>大阪梅田発は、9時台から15時台まで毎時一本運行されています。
京都河原町発は、10時台から16時台まで毎時一本運行されています。
快速特急「京とれいん 雅洛」と快速特急A「京とれいん」が交互に運行されています。
今回私が乗ったのは、「京とれいん」で快速特急Aになります。
「京とれいん」と「京とれいん 雅洛」の違い
快速特急と快速特急Aは、愛称に「雅洛」が付くかどうかの他に以下の二つの違いがあります。
- 車両が異なり、内装・外観ともに装飾や仕様が異なる
- 十三駅で乗降できない
車両の違い
先ほどもお見せしましたが、こちらが、私が今回乗った「京とれいん」です。
こちらが、「京とれいん 雅洛」の専用車両になります。
このように、内装は「京とれいん」よりも明るく派手です。
インスタ映え的には、「京とれいん 雅洛」の方が良いかもしれません...。
「京とれいん」の落ち着き感と、「京とれいん 雅洛」のキラキラ感で方向性が大きく異なっています。
日本には、
- 金箔などをふんだんに使った豪華絢爛の時代
- ミニマリズム的価値観の強まった時代
があり、歴史のなかで時代を反映して価値観が大きく変化してきました。
ですので、どちらの「京とれいん」も日本的と言えると思います。
十三駅で乗降できるかどうか
「京とれいん」は十三駅で乗降できず、「京とれいん 雅洛」は乗降できます。
「京とれいん」が十三駅で乗降できない理由は、車両のドアの位置が他の車両と異なり、ホームに設置されたホームドアとズレが生じるからです。
「京とれいん」は、停車はするもののドアは開きません。
「ドアが開かないなら、そのまま通過すれば良いのに!」と思いますが、信号システムやダイヤなどの兼ね合いで、それはできないのでしょう。
【まとめ】 とても快適! 今度は華やかな「雅洛」に乗りたい!
今回、「京とれいん」に乗ってみて、とてものんびりと過ごせました。
大阪梅田14:32発で、終点の京都河原町には15:15に到着しました。
43分間の乗車でした。
落ち着いた空間なので、長く感じず、私にはちょうど良い時間に感じました。
雰囲気と同様に、速度も落ち着いているように感じました。
走行音が気にならないくらいに静かで、揺れも少なく、とても快適でした。
こんな特別仕様の列車が、追加料金なしで乗れるということは凄いことです!
あなたも是非、土日祝に京阪間を移動する機会があれば乗ってみてください。
今度、土日祝に京都に行く機会があれば、華やかな雰囲気の「京とれいん 雅洛」の方に乗ってみたいなと思っています。また違った趣が、きっとあると期待しています。