【新宿駅】 新型自動改札機を通ってみた IC・QR対応の次世代型

こんにちは、ユウジです。

 

JRの新宿駅で自動改札機が導入されたのは、1991年4月1日。

大勢の駅員がきっぷに鋏を入れる音が響き渡る改札の光景は、一瞬にして消え去りました。

有人改札末期の映像

 

自動改札機導入直後(1991年)の映像

 

10年後の2001年11月にはSuicaに対応する新しい自動改札機に入れ替わり、「ピッ!」とタッチして改札を通るという革新的な乗車券システムが登場しました。今やきっぷを買うことの方が珍しく、SuicaをはじめとしたICカード乗車券を利用して改札を利用するのが当たり前となりました。

 

 

そして、2020年。

新型自動改札機の実証実験が新宿駅新南改札で2月1日スタートしました。2月4日に通ってみたので、本記事では皆さんに私が感じた印象をシェアしていきます。

 

 

 

目次

新宿駅新南改札に一台のみ設置! 場所は?

 

 

新南改札は、長距離バスが発着するバスタ新宿が真上にあり、新宿高島屋タイムズスクエアやJR東日本本社が隣接する新宿駅で最も南側に位置する改札口です。

甲州街道に面した甲州街道改札とは反対側で、現在工事中のSuicaの広場や新宿高島屋側の改札口です。

 

ちなみに新南改札は、新宿駅であるにも関わらず渋谷区に位置します。

新宿跨線橋(甲州街道跨線橋)を境にして、北側が新宿区、南側が渋谷区となっています。昔は貨物駅があり、ショッピングなどとは切り離された場所でした。しかし、跡地に新宿高島屋タイムズスクエアなどのデパートや商業施設などが建ってからは、そこも新宿の街の一部と捉えるに相応しい立派な空間になりました。

 

 

JRの新宿駅は、所在地が東京都新宿区新宿3丁目38−1ということになっているので、この新南口もその住所であると思います。(私の認識が間違っていたらご指摘ください。)

新南改札の真上にあるバスタ新宿の所在地は、東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目24番55号となっています。新宿高島屋タイムズスクエアも所在地は渋谷区です。

目と鼻の先に代々木駅が見える場所で、同じく新宿と名乗っている西武新宿駅へ行くよりも近いです。

 

 

 

通ってみた! 出場のみ通過可能

JR東日本 新型自動改札機 新宿駅新南改札

こちらが新型の自動改札機です。新南改札の5号機として割り当てられています。

実証実験を行っています!」という案内が脇に置かれています。

新南改札は、西口などの主要改札程は混雑しませんが、それでも15時台に訪れて人が通らない時間は長くて10秒くらいでした。通行の妨げにならいように配慮しながら俊敏に撮影しました。

 

 

ICカードタッチ部が斜め横向きに付けられているのが大きな特徴です。

また、手前に大きく張り出しているのはQRコード読み取り部です。現在はQRコードを使用した乗車券が使用されていないので、黄緑色のカバーが掛けられています。

きっぷの投入口はなく、Suicaと次世代のQR読み取り型の乗車券のみに対応するようになっています。現在は、Suicaのみ対応として実証実験が行われています。

 

 

 

分かりやすいJR東日本のプレスリリースの画像で見ていきましょう。

JR東日本 新型自動改札機
JR東日本プレスリリースより

JR東日本ニュースリリース https://www.jreast.co.jp/press/index.html/

1/29 「タッチしやすい自動改札機」の実証試験について https://www.jreast.co.jp/press/2019/20200129_ho01.pdf

 

ICカードタッチ部とモニター部が斜めに配置されています。

現在主流のタイプでICカードタッチ部に近い所に、QRコード読み取り部が配置されています。

 

 

Suicaが始まった2001年からずっと上からタッチするスタイルでしたが、斜め横からタッチするというスタイルに変化するということは大きな変化です。この変化が果たしてプラスになるのかどうかをJR東日本などが実証実験で検証しているのです。

ニュースリリースで”タッチしやすい”と謳っていることから、様々なICカード利用者にとって使いやすい自動改札機であると自信を持っているようです。

 

 

 

通っていきます。

JR東日本 新型自動改札機 新宿駅新南改札
タッチ直前のアングル

私はiPhoneのSuicaを利用しているので、タッチしているところが撮影できません。ということで、直前の写真でご了承ください。

QRコード読み取り部に当たる部分の色が周囲と少し違うので、カバーがされていることがよく分かります。2020年5月11日から6月30日までは、QRコード読み取り機能の実証実験も始まるようです。QRは、一般モニター・社員モニターなどの一部の対象者のみで行われます。

 

 

 

通ってみた感想

性能的には他の自動改札機との違いを感じませんでした。

QRコード対応に伴ってIC読み取りの処理が遅くなるというようなことはなく、多くの自動改札機と変わらない性能が出せていることはGoodです。

 

フィーリングについては、上からタッチに慣れているので、斜め横からタッチは少し違和感を抱きました。しかし、これが日常になると違和感はすぐに払拭されると思います。

 

私のように物珍しげに写真を撮影している人は数人いました。また、レアだから通ってみようという人も多くいました。

JR東日本 新型自動改札機 新宿駅新南改札

出場後に、しばらく通過していく人達の様子を眺めました。

私もそうでしたが、多くの人は若干身体をタッチする方向に向けていました。通過速度も他の改札に比べると遅い印象を受けました。

 

まあ珍しい体験だから仕方ないですよね。私もいつもより遅くなりました。

レアという感情面も加味すると「この自動改札機は劣っている」とは言えないと思います。

 

ただ、「残額表示のモニター部も横向きになったのはどうなのかな〜」と思います。私はiPhoneのSuicaなのでiPhoneの画面に表示されるのを確認するのでなくても困らないですが、カードタイプの普通のICカードだと残額を確認するためには、完全に身体を横に向けなければならなくなると思います。

今までは普通にまっすぐ歩けば確認が容易にできましたが、新型ではそれができずに若干ストレスが生じるのではないかという部分が気になりました。

 

また、QRの場合もモニター表示を確認する際に横を向かないといけないのであれば、それもどうなのかなぁって感じます。ICと違って、QR読み取り時には身体は正面を向ける感じになると思います。読み取ってからモニターを確認するまでの身体の向きの切り替え量がQRだと大きくなって、使い心地がICに比べて大きく劣る気がします。

 

 

 

ICカード読み取り部を斜め横にしたのは、車椅子や左利きの人にとっての使いやすさが向上したと思いますが、QRに関しては「使いにくくないかなぁ」と少し疑問です。

QRに関しては、2020年5月11日から6月30日までモニター限定の実証実験をするようなので、それでハッキリと分かってくると思います。IC以上にQRでの操作性の検証が重要になってくる気がします。

 

 

 

高輪ゲートウェイ駅にも設置! 9/30まで体験可能

高輪ゲートウェイ駅 建設中
高輪ゲートウェイ駅建設中の様子(2018.7.21 東海道新幹線上りの車窓から)

今年3月14日に開業する高輪ゲートウェイ駅にも新型自動改札機が設置されるそうです。

”高輪ゲートウェイ”という駅名についての感想は、2018年12月6日に公開したこの記事(高輪ゲートウェイ駅、虎ノ門ヒルズ駅 都内の新駅名称に賛否両論)で取り上げています。

 

余談ですが、上の画像に写っている185系電車は、3月13日に踊り子号から引退することが決まっています。高輪ゲートウェイ駅が建設中ということで今でも記録的な価値が少なからずあると思いますが、今後は185系が写っているということも価値になっていくことでしょう。

 

新型自動改札機は、新宿駅・高輪ゲートウェイ駅ともに9月30日まで体験可能です。新宿駅の場合は出場専用(2020年2月現在)となっていますので、JR線を利用して新宿駅で下車する際に一度は通ってみてください。通ってみて感じたことがあれば、お気軽にコメントしてください。

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