
こんにちは ユウジです。
今日未明、私は寝台特急サンライズ号に乗車し、大阪から東京までベッドで寝ながら移動しました。このような体験は今や非常に貴重なものになっていますので、皆さんにお伝えしたいと思います。2015年に東京〜札幌を結ぶカシオペアと北斗星、大阪〜札幌を結ぶトワイライトエクスプレス、青森〜札幌を結ぶ急行はまなすが定期運用を終えて引退しました。
カシオペアのみ現在も団体専用列車として本州のみで不定期で運行されています。しかし、団体専用列車はみどりの窓口(JR全線きっぷうりば)できっぷを購入することができないため、旅行会社を介した特殊な扱いになります。
現在も全国のJRの駅(無人駅を除く)で購入できる寝台列車は、毎日運行されているサンライズ出雲・瀬戸のみとなっています。現在、日本で寝台特急が毎日運行されている区間は、東京〜出雲市、東京〜高松のみということになります。これはすなわち、ベッドで完全に横になって寝ながら移動できる最後の移動手段となるのです。
サンライズ出雲・瀬戸は岡山で切り離しが行われ、それぞれ7両が独立して走るという形式で運行が行われています。東京〜岡山では14両という割と長編成で運行されています。
この列車は、車両が1998年登場と寝台列車としては新しく、内装もミサワホームとの共同開発により木目調を使ったアットホームで綺麗な空間となっています。10年前に引退した寝台特急 富士・はやぶさは、老朽化が著しく閑古鳥がなくくらい空席(空室)が目立つ状況であったようですが、サンライズ出雲・瀬戸はそれとは真逆で人気の列車です。
綺麗で快適な空間ですので、女性の方にも人気です。数年前の出雲大社ブームの頃は、大盛況だったようです。その魅力に気づいた人が多い様で、今でも出雲号の方はきっぷを取りづらい状況が続いています。ブーム時程ではありませんが、現在でも出雲大社の人気は密かに続いているといえるでしょう。サンライズ出雲にとっても、島根県にとっても喜ばしいことです。
☆瀬戸号の方がきっぷが取りやすいです。
スーツさんも大絶賛! もはやスーツさんの別荘!
YouTuberのスーツさんも、サンライズ号に頻繁に乗車されています。全国各地への移動に大変便利だと絶賛しています。また、横になって眠れるということでグランクラスよりも快適で、国内の鉄道で最上級の列車だと最高の評価をされています。一般人では考えられないほどの頻繁な利用により、スーツさんの別荘だというスーツさん視聴者のコメントも多く見られます。
誰よりもサンライズ号を愛している人であることは間違いありません。スーツさんの動画のなかでサンライズ号乗車記が最も多く再生されており、もはやサンライズ系YouTuberです。
こちらの動画は、95万回も再生されています。
スーツさんの動画でサンライズ号を知って利用された方も多くいらっしゃると思います。鉄道系YouTuberの鑑です。
スーツさんは、横浜国立大学の学生でありながら、 YouTuber として活躍されています。 主に鉄道や旅についての動画を投稿されています。また、ある社会事象について取り上げて自ら見解を述べるような動画や、エンターテインメント性の高いコメディー動画も投稿されています。YouTubeチャンネルは以下の4つあります。
大阪→東京が便利
サンライズ号は出雲や高松などへの移動に便利ですが、それだけで終わってはいけません。大阪から東京への移動にもかなり便利なのです。大阪〜東京の移動は多くの方がされることでしょう。だから、もっと多くの方が注目すべき存在だと私は思います。
大阪駅発車が0:34で、東京駅到着が7:08です。始発の新幹線よりも早く東京へ着くという大きな魅力を持っています。大阪出張の東京のビジネスマンの方にも強い味方です。梅田で夜遅くまで飲んだりゆっくりしたりしても大丈夫という素晴らしい列車ですね。
また、夜行バスや新幹線に乗り遅れた人の救世主でもあります。この辺りはスーツさんも説明されています。
仕方なくでも良いですが、私は選んで乗るべき列車だと強く思います。バスも新幹線も座席です。リクライニングで倒すにしても限度があります。いずれもフルフラットにはなりません。
バスに関してはフルフラットにすることが法律によって認められていませんので、どうしようもないことです。サンライズ号はちゃんと横になれるベッドが用意されていますので、疲労の度合いが全然違います。座席とベッドではかなり違うものです。
サンライズ号乗車記
ここから実際に私が乗ってみて感じたことをお伝えします。
大阪駅11番のりばに入線するサンライズ号です。二階建て車両が14両も連なる光景はかなりインパクトがあります。
大阪駅で”東京”という行き先を見ることができるのは、このサンライズ号のみになりました。かつては、ブルートレインの銀河、富士、はやぶさ、さくらなど数多くの寝台列車が走っていて、夕方以降は見る機会が多くありました。東海道新幹線の開業前は、特急こだまが走っていて、昼間も”東京”の行き先を見ることができたそうです。戦後間もない頃には、へいわという列車も走っていたようです。
隣の新大阪駅に行けば、膨大な数の”東京”を見ることができますが、それとは違う特別感が在来線特急には伝わってきます。情感揺さぶる旅という感じが在来線にはあるのです。
新幹線は早くて快適で本当に素晴らしい乗り物だと思います。在来線の倍以上の速度で走るなかで、在来線よりも振動が少なくて静かです。サンライズ号に乗るよりも、新幹線に乗った方が疲労度は低いです。東海道新幹線ほど素晴らしい移動空間はないと個人的に思います。
ただ、疲れがないというのは旅をしている感じも薄れるものです。「上質な移動空間」この言葉が新幹線には適切です。旅というより移動なのです。極めすぎると旅情は削られます。飛行機に至ってはより削られます。
車内に入るとこのようになっています。狭い通路の両側に個室が並びます。これがサンライズ号の標準的な仕様です。(※ノビノビ座席という雑魚寝を選ぶと、これとは違った光景になっています。遮音性0のなかで撮影をすると、ノビノビ座席利用者から顰蹙を買いますので、撮影していません。見たい方は他で探してください。)
狭い空間ですが、木目調と間接照明が使われていてあまり圧迫感やストレスを感じません。新しめのホテルの通路のようなアットホームな雰囲気ですね。昔のブルートレインの蛍光灯と薄緑色な感じの内装とは相対的で、温かみがありますね。もちろんブルートレインの「薄緑色の車内の雰囲気が好きなんだ」という方もいるでしょうが、多くの方はサンライズ号のアットホームな空間を好むでしょう。女性に大変人気で、私が乗ったときも女性客が結構いらっしゃいました。
サンライズ号の中で最も席数が多くて(鉄道のきっぷ扱い的には部屋であっても席と表現されます。)、標準的な仕様のシングルです。シングルより一段階レベルが下がるとソロ、さらに下がると雑魚寝のノビノビ座席になります。逆に一段階上がると、最上級のシングルデラックスになります。
松竹梅で例えるなら
松が、シングルデラックス
竹が、シングル
梅が、ソロ になります。
これらは全て個室です。プライベート空間が殆どなくリスク高いのは、ノビノビ座席です。
ソロは、カプセルホテルみたいな感じで立つことが難しい作りになっています。カプセルホテルのテレビみたいな感じの出っ張りが結構あって、動きに制約があって狭いです。
それに対して、シングルは立てるスペースが割とあって荷物も起きやすい構造です。出っ張りもなく、狭苦しさはあまり感じません。カプセルホテルより少しレベルが高くなった感じです。
シングルデラックスは、最上級ですから格別です。ベッドの他に洗面台と机があります。トイレとシャワー・バスタブがないことを除けば、ほとんどビジネスホテルみたいな感じです。私は利用したことがないので、スーツさんの動画をご覧ください。
こんな素晴らしい使い方ができるのです。スーツさんは勉強熱心ですね。
勤勉な方の要望にしっかりと応えることができるのは、シングルデラックスです。勤勉さと収入は間違いなく比例します。だから高くても全然問題ありません。それにこれだけの個室空間なら高くて当然です。
FXや暗号通貨のトレードをされている方も、この空間はすごく良いんじゃないですか? この空間は間違いなく集中できますね。ベッドの上でノートパソコンを膝に置きながらやったり(私はこういうスタイル苦手です。)するより、机に置いて椅子に座りながらやることの方が楽だと思います。私はあの体勢をする人が全く理解できません。パソコンではなく、スマートフォンやタブレットであっても横になりながらやっていると疲れます。やっぱり、机と椅子というスタイルが最も正しいのです。寝台列車の話題でこんなこと熱く語っても意味ありませんね。笑
早朝の様子です。日が昇り始めてきました。無数の街の明かりが流れ人の営みを感じます。東京・名古屋・大阪を繋ぐ東海道は、工場や民家があまり途切れることなく沿線に続いています。これは凄いことで、東海道以外の長距離路線ではありえない光景です。東北本線、北陸本線(今は米原から金沢までですが、数年前までは新潟県の直江津までの路線でした。)、信越本線、中央本線などと比べると全然違います。これらの路線は田畑が続く時間が結構長いです。
太平洋ベルトと呼ばれる産業集積地域と東海道は合致します。日本の産業を大きく担っている地域を走っていることが車窓からも体感できます。これは東海道本線に限らず、東海道新幹線でも同じです。私にとっては、ずっと田畑と山ばかりで明かりが少ない風景を見続けるより、東海道のような明かりが流れつつ、田畑もそこそこある風景が見応えがあって好きです。
この朝焼けは、根府川〜早川辺りで撮影しました。広がる海は相模湾です。
サンライズという列車名に相応しい光景を目にすることができました。こういう光景を新幹線で見ようと思うとなかなか難しいものです。まず、ここまで沿岸を走る新幹線が存在しませんし、車窓が速すぎて長く見ることが不可能です。これは寝台列車の大きな魅力と言えるでしょう。
眠い目を擦りながら、ふと窓からこのような光景を目にするということは、旅で印象に残る一コマと言えるでしょう。
7:08 東京駅に到着しました。ベッドで横になるというのは他にない大きな魅力ではありますが、私は新幹線のグリーン車でパッと移動する方が楽だなと感じました。しかしながら、流れる街の明かりや、相模湾からの日の出に関しては最高の価値でした。若干の疲れと引き換えに絶景を眺めることができるということで悪くはないなと思いました。ただ、スーツさんのように高頻度に利用しようとは思えませんでした。新幹線メインで、たまに選択するくらいが私にとっては良いかなと感じています。それでも、夜行バスに乗るよりかは格段によい移動手段だと私は思います。
私の中では
・新幹線
・サンライズ号
・夜行バス
という順になりますね。
飛行機に関しては、だいぶ面倒になるので選択肢としては除外になります。搭乗手続きなど諸々の時間を合わせると、のぞみの方が所要時間が短いですしね。
乗車券 8,750円
特急券 2,910円寝台券(いずれかを選択)
・ノビノビ座席 510円
・ソロ 6,480円
・シングル 7,560円
・シングルデラックス 13,730円