
こんにちは ユウジです。
3月10日に、台湾新幹線(臺灣高速鐵路)に乗車してきたので皆様にシェアします。皆さんは、台湾に新幹線が走っているということをご存知でしょうか?
既に、この記事上部のアイキャッチ画像をご覧になって、日本の新幹線にそっくりだと思われている方も多いことでしょう。これは日本のパクリというわけではありません。
実際に日本企業が日本国内で製造された車両が使用されています。
台湾の新幹線は、線路やトンネルなどの設備はヨーロッパの技術のようですが、車両、運行システムなどは日本の技術が採用されています。JR東海・西日本、川崎重工、三菱重工など日本の企業が総力を上げて日本の新幹線を輸出したのです。2007年に開業しました。
台湾高鐡は、日本企業にとって良いお客さんという感じです。運用について丁寧にコンサルティングしたことが着実に実践され、大きなトラブルなく安定的に高品質な運行が続いています。国際間で良好な関係を維持していくというのは、互いに多くの努力があって初めて実現できるものであると思います。台湾の一企業のことですので、国家や国民感情とは切り離して考えるべきかもしれませんが、親日の人々が多いということもポイントかもしれません。
現在の台湾の総統(蔡英文)は、親日派で中国(中華人民共和国)に対しては批判的です。国民感情としても中国から独立したいと思う人、日本と友好的な人が多く見られます。
国家、国民感情がどうであろうと営業にはあまり影響がないと思いますが、反日的な人々が多いよりは良いのではないかと個人的には思います。
台湾では、臺灣高速鐵路(略称: 台灣高鐵、高鐡)(英語名: Taiwan High Speed Rail, THSR)と呼ばれていますが、ほとんど日本の新幹線と変わりないので私は台湾新幹線と呼びます。以下では台湾新幹線を用います。
台湾新幹線 レポート
台北駅できっぷを購入しました。今回乗車するのは桃園までです。
距離は36.381km、価格は155ドル(元)
2019年3月12日現在、日本円で559円です。
日本の新幹線と比較してみましょう。(自由席)
新大阪〜新神戸が36.9kmで1,500円です。
JR西日本のおでかけネット(http://www.jr-odekake.net/)で検索しました。
日本と比べると安いですね。(⌒▽⌒)
東京〜品川という短い距離でも日本の新幹線なら1,030円もかかります。6.8km乗るだけでも1,000円オーバーです。ちなみに在来線の場合はICカード使用で165円です。
在来線で新大阪〜神戸を検索してみました。36.9kmで640円です。在来線よりも安いですね〜‼︎ 新幹線という膨大なコストと最先端技術が必要な交通がこんなに安くて良いのか!?
台灣高鐡は赤字らしいので、もうちょっと上げたら?と日本人の円感覚では思ってしまいます。まあ、物価が違うのでそう単純な話ではありませんけどね。笑
日本の新幹線とは異なり、運賃と特急料金という二つの価格については表示されていません。
日本の新幹線は、例えば東京〜新大阪の場合
東京ー新大阪
・運賃 8750円
・特急料金 指定席5700円(乗る列車や時期によって価格が変わり、グリーン車の場合プラス数千円)
こんな感じで、きっぷに二つの価格が表示されたり、二つが別々のきっぷとして印刷されたりしますが、台湾新幹線ではそういうのがありません。これは自由座(自由席)利用だったからなのかはよく分かりません。日本の感覚では、どこまでが運賃なのかが凄く気になります。そういう形態ではないのかもしれませんが...
券売機で購入しました。台湾の地下鉄では券売機は現金しか使えませんが(悠遊カードというICカードがありますが、それを発行したりチャージするためには現金が必要です。日本のApple PayのSuicaでは、クレジットカードチャージができますが、悠遊カードはどうなのかは分かりません。← 現在、クレジットカードチャージの対応化へと法整備等が進められているようです。近い将来、完全キャッシュレスが実現しそうです。)、台湾新幹線ではクレジットカードできっぷを購入することが出来ます。
VISAやMasterCardなどの主要クレジットカードに対応しています。
日本以上に現金主義を感じることの多い台湾(日本ではほぼ全ての決済方法に対応しているコンビニも台湾では真逆です。台湾では現金オンリーになります。)、クレジットカード対応は便利です。慣れない通貨を財布から出すのは時間がかかります。クレジットカードなら入れて暗証番号を押せば済みますからね。 ※ 最近、私はクレカでの決済率が上がっているので、現金決済のときは昔よりも出すのに少し時間が掛かるようになりました。
ちなみに、私は券売機で乗る直前に買いましたが
外国人なら2割引になるオンライン予約もあります。
こちらのサイト(kkday)から予約できます。https://www.kkday.com/ja/product/2674?cid=2756&ud1=account_jp&ud2=tw_2674
前日の23:59までに予約する必要があります。私は当日になって少しお金はかかるけど乗らないと後悔するだろうからということで乗ることに決めましたので、割引なしで乗車しました。
2割引で乗車するためには窓口でパスポートを駅員に見せる必要があり、券売機でスムーズに買うということは出来ません。
改札を通りホームに来ました!
これが台湾新幹線です。日本の新幹線そっくりですね。この整列ラインの引き方も日本に似ています。皆さん綺麗に並ばれていますね。台北駅ではホームドアが設置されています。
面白いですね。日本で例えるなら東北・上越・北陸新幹線の上野駅のような光景ですね。
新幹線が並んだ様子 ※ 地下駅で暗いということや、ヘッドライトがハイビームであることなどでかなり見づらくなっています。
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車内の様子
東海道・山陽新幹線そっくりの内装です。「今日も新幹線をご利用くださいましてありがとうございます。この電車はのぞみ号博多行きです。...」というあのお馴染みの女性の声(声の主は脇坂京子さん)が聞こえてきそうです。
車内の様子は動画としても記録していますので、ご覧ください。
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桃園駅到着!
台北駅から24分で桃園駅に到着! 時間が短くてちょっと物足りないなと私は感じました。
今度乗るときは高鐡弁当(台湾新幹線の駅にある売店で販売されています。)を食べながら台湾を南北に長い距離移動したいなと思いました。
台湾新幹線は、南北に結構長い距離あるので旅を楽しめそうです。
桃園駅はホームドアがなく、全容がより分かりやすく記録できました。日本の700系新幹線にそっくりなこの車両は700T型と言います。日本の700系新幹線をベースに製造されました。
綺麗に写った700系の写真が自分のフォトライブラリーに全然なかったので、ドクターイエローで我慢してください。(^◇^;) これを白にしてライトの下にあるセンサーをなくせば700系です。この前面形状で700系はカモノハシと呼ばれていますが、台湾ではこれが不評であったためカモノハシスタイルは採用されませんでした。
JR東海、西日本は、デザインよりもトンネル騒音や空気抵抗を軽減することの方を重要視したためカモノハシスタイルになりました。最新型のN700Aはさらに複雑な形状をしています。
台湾ではデザイン性を大切にしたこともありますが、それ以外にはトンネルが大きいということもあります。トンネルはヨーロッパ仕様であるため、日本の新幹線用のものよりも大きくなっています。トンネルが大きいことによりトンネル突入時の空気抵抗や騒音の影響が小さく、デザインを犠牲にする必要がなかったということになります。
もし、トンネルも日本が担当していたらカモノハシスタイルにせざるを得なかったかもしれませんね。笑笑
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ホームドアがないため、先ほどの台北駅よりも分かりやすい写真になっていると思います。
桃園からは、地下鉄(MRT)に乗り継いで桃園空港へ向かいました。その後帰国しました。
私の台湾新幹線乗車のレポートはここまでとなります。
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